近年ではさまざまな資格が存在しており、ビジネス・趣味だけに限らず、多種多様な資格があります。
そのなかでも、女性の活躍を推進してくれる資格をご紹介します。
医療・介護系
最近、需要の高い医療・介護系では、資格を持っていることで有利に働くことが多い資格といえます。
ホームヘルパー(介護職員初任者研修)
介護の仕事を始める人には最初に取るべき資格。
介護の仕事を大きく分けると、掃除や洗濯、料理などの「生活援助」と、身体に触れる食事・入浴・排泄などの日常生活を支援する「身体介護」の2種類。
このうち身体に触れる「身体介護」を行うには、必ず介護の資格を保有している必要があります。
介護の資格はさまざまなありますが、この介護職員初任者研修は3ヶ月程度で取得が可能な、介護資格のなかでもっとも取得しやすい資格といえます。
医療事務
一般に医療事務と呼ばれる資格には、さまざまな種類が存在しています。医療事務のどの資格を取得していても、仕事内容は基本的に同じで、主に病院の受付や会計、レセプト作成業務を担当します。
代表的な医療事務資格は下記になります。
・医療事務技能審査試験
・医療事務管理士
・診療報酬請求事務能力認定試験
・医療事務認定実務者
調剤薬局事務
調剤薬局事務は、調剤薬局で薬剤師のサポートを行います。医療事務のように、受付や会計、レセプト作成業務を行うほか、処方箋のチェック、お薬手帳の発行、待合室などの環境整備なども行います。
調剤薬局事務は、必ずしも資格がなくても仕事に就くことはできます。
また、医療事務と同じように、調剤薬局事務にもさまざまな種類があります。
代表的な調剤薬局資格は下記になります。
・医療保険調剤報酬事務士
・調剤事務管理士
・調剤報酬請求事務
・調剤事務実務士
PCスキル系
MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
Microsoft Office製品の操作スキルを証明できる国際資格です。
WordとExcelは、スペシャリストレベル(一般レベル)とエキスパートレベル(上級レベル)の2種類の科目があります。
この資格はパソコンスキルを客観的に証明できる資格であり、普段の実務で応用できるような資料作成業務などの形式で出題されるため、実用的な能力が身に付きます。
またMOSは、マイクロソフトが公式に発表している資格で、世界的に行われている国際資格のため、このスキルは世界で通用するということです。
情報処理技術者
情報処理業界で広く活用されている、IT系資格の国家資格です。
「情報処理の促進に関する法律」に基づき、経済産業省が情報処理技術者としての知識・技能が一定水準であることを認定するものです。
情報技術の背景として知るべき原理や基礎となる技能について、幅広い知識を総合的に評価し、スキルに応じて全12種類の試験が行われています。
ITパスポート
ITパスポートとは、経済産業省が認可した国家資格です。情報処理技術者試験ので、レベル1に位置づけられているもっとも基礎的な資格です。
今や日常生活でもIT技術はなくてはならないものとなってきています。社会人としても最低限のIT知識は知っているべき知識ともなってきています。
ITパスポートは、経営全般・IT管理・IT技術といった幅広い分野から基礎的なものまでが出題範囲となっているため、ITに関わる幅広い知識が身に付きます。
実務系
社会保険労務士
社会保険労務士は、企業経営上の4大要素のうち「人」に関するエキスパートです。
経営効率化のため、人事・労務管理全般に関する問題点を指摘し、改善策を企業に助言します。さらに少子高齢化社会の到来で変革する医療保険や年金制度などへの相談にも応じます。
社会保険労務士の仕事は大きく分けて、書類作成業務、提出手続代行業務、コンサルティング業務の3つです。
FP(ファイナンシャル・プランナー)
ファイナンシャルプランナーは、世の中で出回っている「お金」に関する資格です。
「お金」といっても、現金、銀行の預金、株式などの投資に回されるお金、国や地方公共団体が徴収する税金、企業が融資を受ける借入金など、さまざまな形態があります。
これらの幅広いお金のうち、ファイナンシャルプランナーは下記の6つの分野を扱います。
・ライフプランニングと資金計画
・金融資産運用
・タックスプランニング
・リスク管理
・不動産
・相続・事業承継
簿記検定
企業活動には、商品の仕入・販売をする際などに必ずお金の出し入れが発生します。企業におけるお金の出し入れは、頻繁に行われることもあり、効率よく誰もが分かる一定のルールに基づいて記録しなければなりません。
その一定のルールに基づいて記録するのが「簿記」です。
この簿記の技術を身に付けることができるのが、簿記検定試験です。
簿記には3級、2級、1級があります。
ファッション・趣味系
カラーコーディネーター検定
オフィスや自宅、ショップやウインドウ、テレビや雑誌、インターネット上などすべての場所にあふれている色。世相がその年の流行色に反映されたり、商品やデザインの色によって大ヒット商品が生まれたり、色彩は文化や時代の流れに大きな影響を与えます。
色の性質・特性など、色彩の知識を身に付けることで、色の持つ効果をビジネスシーンに活かすことができます。
仕事に役立つ実践的な色彩の知識を身に付けるのが、カラーコーディネーター検定試験です。
カラーコーディネーター検定試験は、3級、2級、1級があります。
インテリアコーディネーター検定
インテリアコーディネーターは、住まい手にとって快適な住空間を作るために適切な提言・助言を行います。
インテリア(内装・家具・ファブリックス・照明器具・住宅設備等)に関する幅広い知識を持ち、住宅・インテリアメーカー、工務店、販売店やフリーな立場で、インテリア計画や商品選択のアドバイスなどを行います。
アロマテラピー検定
アロマテラピー検定とは、植物から抽出した香りの成分を活用し、暮らしを豊かにそして美と健康に役立てる方法を身に付けます。
アロマテラピーの基礎知識やアロマテラピーに関する幅広い知識を身に付けることができます。
資格取得に関して
世の中には、さまざまな分野のさまざまな種類の資格が存在しています。
資格を取得したからといって、「就職できる」「年収が上がる」などというものではありません。もちろん、有利に働くことは大いにあるでしょう。
しかし、資格は自分の能力を証明するものに過ぎません。その資格を利用して、「自分自身が何をするか」「どのように活用するか」が大切なのです。
資格を活用して、自分が思い描く豊かな日常生活を送りましょう。