目的と目標の違いとは
目的とは
実現しようとしてめざす事柄。行動のねらい。
目的は、目標と比べて抽象的で長期にわたる目当てであり、内容に重点を置いて使うことが多い。
目標とは
そこに行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの。
目的は、「最終的に実現しよう、成し遂げよう、到達しようとしてめざすものであり、最終的なゴール」です。
目標は、「目的を達成するための目印であり、ゴールに行き着くまでの目印・指標」です。
目標と目的の違いを理解したうえで、自分自身の目標・目的を掲げることで、達成により近づけることができます。
「三人のレンガ職人」
ある旅人が町を歩いていると、一人の男が道の脇で難しそうな顔をしながらレンガを積んでいました。
旅人は、その男のそばに立ち止まってたずねました。
「ここでいったい何をしているのですか?」
すると、男はこう答えました。
「見ればわかるだろう。レンガ積みをしているのさ。毎日毎日、雨の日も強い風の日も、暑い日も寒い日も一日中レンガ積みだ。なんでオレはこんなことをしなければならないのか、まったくついてない」
旅人は、その男に「大変ですね」となぐさめの言葉を残して歩き続けました。
しばらく行くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会いました。
しかし、その男は、先ほどの男ほどつらそうには見えませんでした。
そこで、また旅人はたずねました。
「ここでいったい何をしているのですか?」
すると、男はこう答えました。
「オレはね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これがオレの仕事でね」
旅人は「それは大変ですね」と、いたわりの言葉をかけました。
すると、意外な言葉が返ってきました。
「なんてことはないよ。この仕事でオレは家族を養っているんだ。この仕事があるから家族全員が食べていけるのだから、大変だなんて言ったらバチが当たるよ」
旅人は、その男に励ましの言葉を残して歩き続けました。
さらにもう少し歩くと、別の男がいきいきと楽しそうにレンガを積んでいました。
旅人は興味深くたずねました。
「ここでいったい何をしているのですか?」
すると、男は目を輝かせてこう答えました。
「ああ、オレたちのことかい?オレたちは歴史に残る偉大な大聖堂をつくっているんだ」
旅人は「それは大変ですね」と、いたわりの言葉をかけました。すると男は、楽しそうにこう返してきました。
「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ!素晴らしいだろう!」
旅人は、その男にお礼の言葉を残して、元気いっぱいに歩き始めました。
この三人のレンガ職人は、
1番目のレンガ職人:「大変そうに」レンガを積んでいる。
→なんでこんなことをしなければならないのか。やらされている。
2番目のレンガ職人:「一生懸命に」レンガを積んでいる。
→自分の仕事(レンガ積み)という目標を達成するため。
3番目のレンガ職人:「いきいきと楽しそうに」レンガを積んでいる。
→偉大な大聖堂を作るという大きな目的を達成するため。
このようにそれぞれの目的や目標を持つことによって、その行動に対する思いややる気、モチベーションが変わってきます。
さらに「目標」よりも、さらにその先にある「目的」をしっかりと持つことが大切なのです。
目的と目標
目標は、目的のためにある。
目標は具体的、目的は抽象的。
目標は過程、 目的は行き先。
目標は複数、 目的はひとつ。
区的と目標の違いを理解し、有効的な目標管理を行うことで、目的達成に向かっていきましょう。
有効的な、目標管理の方法はこちら。↓
目標管理とは、そのメリットについて。↓