客観的な視点を持つことで得られるメリットとは。
客観的な視点を持つための方法を身に付け、充実した楽しい毎日を過ごしましょう。
客観的な視点とは
客観的な視点とは、どのような視点のことをいうのでしょうか。
客観的とは、主観または主体を離れて独立の存在であるさま。特定の立場にとらわれず、物事を見たり考えたりすること。という意味で説明されます。
反対語として主観的があります。主観的とは、表象・判断個々の人間や、人間間の心理的性質に依存しているさま。自分ひとりのものの見方、感じ方に偏っていること。となっています。
客観的な視点とは、端的にいえば「自分の考え方にとらわれずに物事を判断する」ということです。
客観的な視点を持つメリット
客観的な視点を持つことで得られるメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
1.幅広い視野や見解が持てる
客観的に物事をとらえるということは、自分ではなく第三者的な立場で、物事を見ることができるようにならなくてはなりません。そのためには、自分の主観的な考え方や思いにとらわれず、幅広い知識や知恵が必要になってきます。
客観性を身に付けるためには、さまざまな考え方や思考・意見を受け入れ、自分の中に取り込んでおく必要があります。
客観的な視点を意識することで、自分以外の人の考え方や物事のとらえ方に注意を向けるようになるため、だんだんと幅広い視野を持てるようになります。
2.人の立場に立って気持ちや物事を考えられる
自分の考え方や思考だけにとらわれないためには、他人を知る、ということはともて大切になります。自分という人間ではなく、目の前にいる人の立場になってみましょう。
もちろん相手の気持ちや考えを100%理解するということは無理だということは自覚しておきましょう。年齢・性別・生まれた場所・育った環境・交友関係・社会人としての経験など、自分とは違う面が多いはず。そんな相手のすべてを理解するといことは難しいのです。
ただ、相手の気持ちを考えたり、想像することはできます。相手の性格・趣味・志向などを理解したうえで、この人だったらこう感じるかな、こう考えるだろうな、と思考を巡らせるだけでも、客観性を養う一歩になります。
3.感情のコントロールができる
客観的に物事をとらえようとすると、自分の感情にとらわれずに相手の立場に立つことや、その状況を一歩引いて見る、俯瞰して見る、ということが必要となってきます。
また、さまざまな考え方や視点を受け入れることで、自分自身をより理解することにつながります。
自分自身を理解することで、自分の考え方や感情表出の傾向を知ることができます。
自分の傾向を知ったうえで、自分の感情をそのまま表現するのではなく、物事を俯瞰してみて、一呼吸置くことによって、感情のコントロールができるようになります。
4.自分を知ることができる
客観的な視点を身に付けることは、まず主観を理解していなければなりません。
自分はどういう考えを持っているのか、どういった思考の傾向があるのか、今の自分の立場や状況、周囲からどのようにみられているかなど、自分自身を理解する必要があります。
さまざまな考え方や思考・意見を知ることによって、自分の考え方にはどういう傾向があるかを知ることができます。
客観的な視点を身に付ける方法
①深呼吸をする
深呼吸をすることで、セロトニンが分泌され、精神の安定やリラックス効果があります。深呼吸で精神を安定させ、感情を抑えることで、一呼吸置くことができます。
そのうえできちんと状況を把握し、自分の感情や考えとは別に、客観的な視点として物事を判断することができます。
②自分の感情を言葉にしてみる
自分の感情を言葉にして、紙に書き出してみましょう。
紙に書き出すことによって自分の感情や考え方、思いはどのような傾向があるのかを把握することができるようになります。自分の感情や考えを把握するということは、客観的に物事を見れるようになるうえでとても大切なことです。
客観的な視点を持つためには、何事にも冷静に物事をとらえ、考えを巡らせることができないといけません。冷静さを身に付けるために、自分の感情を言葉にすることで、感情をコントロールできるようになることが必要です。
③情報・知識を増やす
情報や知識を増やすことは、自分の幅を広げるためにも、相手を知るためにも不可欠なことです。さまざまな情報や知識を得るためには、普段から新聞やニュースを見たり、本を読んだり、積極的にコミュニケーションを取るようにするなど、さまざまな方法があります。
情報や知識の内容が偏らないように、さまざまなジャンルに興味を持つことも大切です。さまざまな情報や知識を得ることで、客観的な視点を持つ手助けになります。
④相手の立場になって考えてみる
常に自分が相手の立場だったらどう思うか、どのように考えるかを想定しましょう。
できるなら想定した後に、相手に聞いてみるといいでしょう。答え合わせをすることで、さまざまな考え方や思考の傾向を知るキッカケにもなります。いろいろな考え方や見解を自分の中に取り込むことで、自分自身の成長にもつながっていきます。
⑤自分を知る
客観的な視点を持つためには、自分を知ることが重要になります。
自分を知る方法には、自己分析や適性診断など、多くの手法がありますし、普段の自分の考え方や思ったことを気に留めておき、どのような傾向にあるかを知ることもできます。
相手を知るためにも、自分を伝えるためにも、まず自分を知ることが重要です。