最近、文字を書くという行為を行っていますか?
パソコンや携帯電話・スマホの普及により、メールでのやりとりやSNSでのコミュニケーションが当たり前になっていることで、より一層、活字離れが進んでいると言われています。
また、ビジネスにおいてもPCやモバイルを持ち歩くことが当たり前になり、紙の資料などを持ち歩かなくてもよくなってきています。
会議などでも、紙の資料を配るということは少なくなりつつあり、個人のモバイルで確認したり、大型モニターに映し出して共有するなどの方法に変わってきています。
文字を書くことの現状とは
20代以上では、半数以上が文字を書く機会は減ったと回答するアンケート結果も出ています。しかし10代では、変わらないという回答が多く、幼い頃から文字を書くということが少なくなっている、ということがわかっています。
今後はペーパーレス化の推進により、さらなる活字離れにつながっていくことが予測されます。
さらにデジタル化の推進によってより一層、「紙に文字を書く」ということが少なくなっていくでしょう。
文字を書くメリット
文字を書くということには、さまざまなメリットがあります。
1.学習効果が高い
文字を書くということは、情報を頭で整理し、文字に置き換え、情報を再構成しなくてはなりません。このように情報を整理しさらに再構成することによって、より記憶に残りやすいため、学習効果が高いといえます。
何度も紙に書く、ということは記憶に残りやすくし、覚えることが必要な暗記の際には効率的といえます。
2.脳が活性化する
「文字を書く」ということは指先を動かすことです。指先を動かすことは、効果的に脳を刺激すると言われています。指先を動かすためには、かなり繊細に脳から司令を出す必要があり、脳の神経細胞であるニューロンの連結が促進される、という仕組みになっているのです。
さらに上記でも記したように、”文字を書く”ということは、情報を整理しさらに再構築することが必要なため、より脳を刺激することになります。
3.集中力が養われる
指先の繊細な動きによって、効果的に脳が刺激されます。文字を書くことで、脳の処理能力において重要な部分が刺激されるため、集中しやすい状態が作られるのです。
文字を書くときには、目の前にある物理的な「紙」と「ペン」を使って文字を書きます。”文字を書く”という行為で、目の前のものに向き合うことで集中力を養うことができます。
4.ストレス解消
「文字を書く」という行為をすることで、目の前のことに注意が向き、書くという作業に集中することより、その時点ではストレスから離れることができます。
また、自分の気持ちや思いを紙に書き出すことでモヤモヤを吐き出すことができ、気持ちを落ち着かせることができます。さらに自分の気持ちや思い、事実を客観視することができ、視野が広がります。
文字を書くことで、自分を知る
文字を書くことでさまざまなメリットがあることをご紹介しました。
実際に文字を書くことで、自分の頭の中にある考えやアイデアを形にしたり、自分の感情や思いを書き出し感情をコントロールすることができるなど、上記のメリットだけでなく、さらなる効果が期待できます。
また文字を書くことで、自分を知ることにもつながります。さらにはそこから客観的な視点を身に付けることにもつながり、充実した楽しい日々を過ごすために必要なさまざまなメソッドを自分のものにするために重要な要素になっています。
「自分を知ること」の重要性はこちらで詳しく説明しています。
→自分を知ること。自己分析の必要性とその方法 ~充実した楽しい毎日に必要なこと~
「客観的な視点」のメリットはこちらで詳しく説明しています。
→客観的な視点を持つメリットとその方法 ~充実した楽しい毎日に必要なこと~
文字を書くことは目標達成への近道
紙に自分の思考や考え、目標を書き出すことで、現時点での自分の頭の中にある「思考の整理」ができます。思考が整理されると、目標やアイデアがより鮮明になり、今の自分がやるべきこと・やりたいことなどが明確になります。
やることが明確になれば具体的な行動に移しやすくなり、目標達成やアイデアの実現化がしやすくなります。さらには、目標や思考が明確になることによって、自分自身の行動=人生の一歩一歩、の質を向上せさることにつながります。
このように良いサイクルを創り出すことができます。
また明確になった自分の目標やアイデア、やるべきこと・行動を、紙に書き常に目に触れる場所に貼っておくことで、そのことを忘れることなく、常にそこに対しての意識を持っていることができます。
今考えていること、新しいアイデア、自分自身の感情、今日の出来事など、まずは何でもいいので「紙に書く」ということをやっってみましょう。
文字を書くことのメリットを最大限に活かして、充実した楽しい毎日を過ごしましょう。